2019年9月19日、Twitterが公式ブログにツイートへの返信を非表示にする機能のテストを、日本と米国で開始したことを発表しました。2019年7月にカナダで本テストを開始し、ユーザーがツイートの返信を非表示(隠す)オプションが利用可能になりました。9月の後半からはテストの地域を拡大し、この度、日本とアメリカのユーザーでも、ツイートの返信を隠すことができるようになると記事に記載されています。
発表記事(英語): More control over your conversations: now available in Japan and the US!
今回発表されたツイートへの返信の非表示機能とテストは、2019年4月17日に発表された「より健全なTwitterへ:成果と今後」の取り組みの一環として含まれています。以下、発表記事の該当部を以下に引用致します。
6月からは、利用者が会話をコントロールしやすくできるようにツイートへの返信を非表示にするオプションを試験的に提供する予定です。
ツイートへの返信を非表示にする機能テストの発表内容
2019年9月19日投稿の発表記事は、日本語化がされていないので、発表内容の概要を訳して紹介します。
Twitterは、ユーザーがツイートの返信を隠すことができる場合、Twitter上のツイートのやり取りがどの様に変化するかを理解するためにテストを行いました。研究と調査を行った結果、カナダにおける初期のテストで以下の様な事柄を含む多くの良好な傾向が見られました。
- 人々は、関連性がない、中傷的、または理解不能と考える返信を隠す場合がほとんどです。ツールを利用した人は、キーワードをミュートしている時と同様に、見るものを制御するのに役立つと考えました。
- ツイートが隠された(非表示にされた)時、人々はやりとりについて再考する可能性が高いことが分かりました。ツイートを隠された人の27%は、将来、他の人とどのようにやり取りするかについて、再検討すると述べました。
- 人は、誰かの返信を隠すことが、誤解されたり、混乱や不満に繋がる可能性を懸念していました。その結果、ツイートを隠すためにタップした場合には、我々(Twitter)はそのアカウントもブロックしたいかどうかを確認するチェックを行います。
これらは、ポジティブ(前向き)で心強い結果です。この機能は、人々がより良い会話をすることに役立ち、人の元々の主旨を妨げるような返信に対して有用なツールとなりました。
Twitterは、これらの傾向が続くか、そして、テストを日本とアメリカにも広げて、新しい傾向が現れるかを調べることに興味を持っています。これらの市場の人々は、Twitterを多用なユニークな方法で利用しており、この新しいツールを彼らがどの様に利用するかを知ることを楽しみにしております。
返信ツイートを隠す場合の表示の流れ
ツイートが隠された場合の表示
ツイートの返信を隠す機能についての考察
この機能は、返信ツイートを完全に非表示にする・削除するものではなく、隠すものであるところが特徴です。返信が隠されたツイートを表示すると、返信でツイートが隠されていることを示すメッセージも表示されます。隠されたツイートを誰でも見る(表示する)ことができます。
どの様な返信が隠されているのかを、隠された返信の投稿者だけでなく他の人も見ることができます。そのことによって、隠されたツイートがどのようなものであるか第三者が見ることができることにより、隠された返信を投稿した人がやりとりについて再考する可能性があるというのは、理解できます。カナダのテストでは、4分の1以上(27%)の人が再考すると述べたということは、確かに効果があると思います。
単に返信を完全に非表示したり、削除したりするのではなく、誰でも見れるように隠す方が、会話としても健全だと思います。返信の意図が悪意を持ったものであったり、傷つけることを目的であれば、ブロックすることもオプションとしてありますが、意図がそこまで明確ではない場合や、ブロックという強い措置を取る前の段階で、返信を隠すというのは、返信を投稿し人に対して、警告や再考を促す効果もあると思います。
日本とアメリカでのテスト結果がどのようになるのか、そして、実際に標準機能として導入されるのかに注目しております。
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